M&A仲介の業界地図
主な会社の違いと、会社の選び方

同じ「M&A仲介」でも、
会社によって
稼ぎ方も育て方も違う。
M&A仲介会社は、上場している会社だけで8社(2024年)。上場していない大手もあります。
手数料のもらい方、得意な案件の大きさ、給料のしくみは会社ごとに違います。
面接の「なぜ当社か」に答えるためにも、違いを押さえておきましょう。
- M&Aを支える人たちの全体像
- 上場している主な仲介会社の特徴と数字
- 会社を選ぶときの3つの目
Q1M&Aには、どんな人たちが関わっているの?

中心は仲介会社ですが、社長を紹介してくれる銀行や会計事務所、国の相談窓口の事業承継・引継ぎ支援センター、ネットで相手を探せるマッチングサイトもあります。
支援センターは2025年度に、新規の相談が2万4,030者、社外への引き継ぎの成約が2,265件で、どちらも過去最多でした。マッチングサイトのBATONZ(バトンズ)は2026年4月に上場しています。
Q2主な仲介会社には、どんな違いがあるの?
| 会社 | 特徴 | 平均年収 | 1人あたり成約(目安) |
|---|---|---|---|
| 日本M&Aセンター | 最大手。地方銀行・会計事務所との提携網。着手金+成功報酬 | 約1,300万円(2026年3月期) | 約1.7件 |
| M&Aキャピタルパートナーズ | 着手金なし。売り手・買い手の手数料が同じ。大型案件が多い | 約2,266万円(2025年9月期) | 1.2件(公表値) |
| ストライク | 紹介からの依頼が増えている。チームで案件を担当 | 約1,521万円(2025年9月期) | 約0.7組 |
| M&A総合研究所 | 売り手は完全成功報酬。システムで成約までを早く | 非開示 | 約0.6件 |
平均年収は事務職なども含む全社平均で、日本M&Aセンターは主要子会社の値。1人あたり成約は成約件数÷アドバイザー数の単純計算で、会社ごとに数え方が違う(ストライクは1つの取引を「組」で数える)。M&A総合研究所の運営会社は2026年1月に「クオンツ総研ホールディングス」に社名を変えた。
上場していない大手には、fundbook、M&Aロイヤルアドバイザリー、NEWOLD CAPITAL、HCフィナンシャル・アドバイザーなどがあります。多くは売り手の完全成功報酬を打ち出しています。

Q3会社は、何を見て選べばいいの?

未経験で入る場合、固定給は400〜600万円台が多く、1年目は成果給がゼロのことも珍しくありません。成約までの1〜1.5年を生活できるか、まず固定給を確かめます。
次に教育。研修や先輩の同行があるか。そして案件の紹介。会社や銀行から案件が回ってくるかで、立ち上がりの速さが変わります。
成果給にも型があります。予算(目標)を達成して初めて出る型、固定給を超えた分から出る型、1件目から出る型。面接や内定後の面談で必ず確かめましょう。
「なぜ当社なのですか?」と聞かれたら
他社との違いを1つ、自分の考えと結びつけます。
御社を選んだのは、着手金をいただかず、売り手と買い手の手数料を同じにしている点に、社長の立場に立つ誠実さを感じたからです。
前職でも、お客様が損をしない提案を続けて紹介をいただいてきました。
同じ考え方の会社で、大きな案件にも挑戦したいと考えています。
ポイント例はM&Aキャピタルパートナーズを想定した答え方です。受ける会社ごとに、手数料の取り方・案件の大きさ・育て方のどれかで違いを1つ言えるようにしておきましょう。面接対策ページの会社別カードも使えます。
まとめ
- M&Aを支えるのは、仲介会社・FA・銀行や会計事務所・事業承継・引継ぎ支援センター・マッチングサイト
- 上場している仲介会社は8社(2024年)。手数料の取り方や案件の大きさが違う
- 平均年収は、平均と中央値の両方を見る
- 会社は 固定給・教育・案件の紹介 で選び、成果給の型も確かめる