CariBell
初級14本中 5本目約4分

M&Aアドバイザーの仕事のリアル

1日の流れ・電話の量・向いている人

ルート君

電話と手紙で社長に会い、
1〜1.5年で
初めての成約。

M&A仲介の仕事は、年収の高さばかりが注目されます。

でも実際は、電話と手紙で社長に会いに行くところから始まる、地道な仕事です。

入社してから後悔しないように、1年目のリアルを数字で見ておきましょう。

この記事でわかること
  • 1年目の1日の流れ
  • 電話の量や、初めての成約までの期間
  • 向いている人・向いていない人と、よくある失敗

Q11年目は、どんな1日を過ごすの?

あなた入社したら、すぐに社長と会えるんですか?
ルート君
ルート君最初は研修と、電話・手紙がほとんど。会社によっては先輩の商談についていって、やり方を覚えるんだ。
1年目のある1日(イメージ)。朝:リストを作り、電話と手紙の準備。午前:社長に電話・手紙でアプローチ。午後:社長と面談・出張。夜:企業概要書などの資料作り。会社や時期によって違います。1年目は電話と手紙が中心。

たとえばストライクは、5日間の導入研修のあと、先輩に同行しながら実務を覚え、社内の公認会計士などによる研修やeラーニング(約25講座)もあると求人に書いています。研修の長さや同行のしかたは、会社によって大きく違います。

Q2電話はどれくらいかけるの? 成約まではどれくらい?

数字で見るアドバイザーの1年目。1日300〜500件:電話で開拓する会社の目安(手紙や訪問が中心の会社は50〜100件、紹介中心で電話をほとんどしない会社もある)。0.1〜1%:電話からアポになる割合。1〜1.5年:初めての成約までの目安。年1件前後:1人あたりの成約(上場各社の公表値から)。
電話の量は、会社の開拓のしかたで変わる(目安)
開拓のしかた電話の量ほかの手段
電話で開拓する会社1日300〜500件(未経験の1年目は特に、この量が当たり前)手紙(DM)も送る
手紙や訪問が中心の会社1日50〜100件くらい手紙(DM)・社長への訪問
紹介やネットワークが中心の会社ほとんどかけない銀行・会計事務所からの紹介、人のつながり

Veritas調べ。同じ会社でも部署や時期で変わるので、面接で「新規開拓はどんな方法が中心ですか」と聞いて確かめましょう。

電話からアポになるのは0.1〜1%。ほとんどは断られます。初めての成約までは1〜1.5年が目安です。

「電話300件で社長1人」という言い方もよく聞きます。これは1日の件数ではなく、社長1人に会えるまでに必要な電話・手紙の合計の目安です(アポになる割合が約0.3%のとき)。

上場している仲介会社の公表値から計算すると、アドバイザー1人あたりの成約は年に1件前後(会社によって約0.6〜1.7件)。1件の報酬が大きいぶん、件数は多くありません。

2024年のガイドライン第3版で、相手が望まない営業や誤解を招く広告は禁止されました。電話や手紙の量だけで押すやり方は通じにくくなり、紹介を増やしたり教育に力を入れたりする会社も増えています。

Q3どんな人が向いているの?

向いている人:自分で考えて動ける、量をこなせる、社長と対等に話せる、誠実である、学び続けられる(簿記・税務・法務)。向いていない人:電話がとても苦痛、すぐに結果が欲しい、指示を待ってしまう。
あなた電話が苦手だと、やっぱり厳しいですか?
ルート君
ルート君得意じゃなくても大丈夫。でも「とても苦痛」だと続かないかな。断られても数字を見て工夫できる人は伸びるよ。

Q41年目によくある失敗は?

1年目によくある失敗。1 半年であきらめる。2 一方的に売り込む。3 初めての成約を焦って、新規開拓を止める。4 1人で抱え込む。5 会社選びを間違える。会社は固定給・教育・案件の紹介の3つで選ぶ。

特に多いのが、初めての成約を焦って1件に集中し、新規開拓を止めてしまうこと。成約まで時間がかかる仕事なので、案件の種をまき続けることが大切です。

そして会社選び。成果が出るまでの生活を支える固定給、育ててくれる教育、会社や銀行からの案件の紹介の3つを確かめておくと、入社後のギャップが小さくなります(中級のレッスン「業界地図」で詳しく扱います)。

面接ではこう話そう

「テレアポなど泥くさい新規開拓に耐えられますか?」と聞かれたら

気合いではなく、続けた実績と工夫で答えます。

はい。

耐えるというより、数字を見ながら工夫するのが好きです。

前職では1日80件の電話を1年間続け、断られた理由を毎日メモして話す順番を変えたことで、アポ率を1.5倍にしました。

M&A仲介でも、初めての成約まで1年以上かかる前提で、案件の種をまき続けます。

ポイント面接官は「1〜2年の泥くさい新規開拓に耐えられるか」を見ています。前職で続けたこと(件数・期間)と、工夫して数字が変わった話をセットで話しましょう。

まとめ

  • 1年目は研修と電話・手紙が中心。初めての成約まで1〜1.5年が目安
  • 電話の量は開拓のしかたで違う(電話中心は1日300〜500件、手紙・訪問中心は50〜100件、紹介中心はほとんどかけない)。アポになるのは0.1〜1%
  • 1人あたりの成約は年1件前後(上場各社の公表値から)
  • 向いているのは、自分で動けて量をこなせ、誠実で学び続けられる人
  • 会社は 固定給・教育・案件の紹介 の3つで選ぶ

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