なぜ今、人材紹介が伸びているのか
人手不足と転職の当たり前化

転職したい人は
1,000万人を超えた。
人材紹介の市場は、ここ数年で大きく伸びています。
背景にあるのは、人手不足と、転職が当たり前になったこと。
面接で「なぜ今、人材業界なのか」を話せるよう、数字で押さえましょう。
- 人材紹介の市場の大きさと伸び
- 転職する人・したい人の数
- これからの見通し(AI・人口減)
Q1人材紹介の市場は、どれくらい大きいの?

厚生労働省の報告では、紹介会社が受け取った手数料は1年で約9,835億円でした(令和6年度)。令和2年度は5,240億円だったので、4年で約1.9倍に増えています。
職種別では「営業の職業」の手数料が約1,271億円で、いちばん大きくなりました。営業職の転職は、人材紹介にとって大事な分野です。

Q2なぜ、伸びているの?

1つ目は人手不足です。正社員が足りない企業は51.3%(帝国データバンク、2026年7月)。人が足りずに倒れる会社は、2026年度の上半期に225件と、4年続けて最も多くなりました。
2つ目は、転職が当たり前になったこと。2025年に転職した人は330万人、転職したい人は1,023万人で、比べられる中で最も多くなりました(総務省)。転職で前の会社より賃金が1割以上増えた人も、45.6%と過去最高です(リクルートエージェントのデータ、2026年4〜6月)。
3つ目は、採用の難しさ。企業が自分で求人を出しても人が集まらず、プロに頼む会社が増えています。1件あたりの手数料も、前の年度より約11%上がりました。
人材業界そのものも人が足りていません。dodaの転職求人倍率では、業種別で「人材サービス」が10.87倍でした(2026年8月)。未経験から挑戦しやすい理由の一つです。
Q3これからも伸び続けるの?
見通しは分かれます。人手不足はしばらく続きますが、働く人の数そのものは減っていきます。大手人材会社の社長は、2027年ごろから市場が縮み、会社が絞られていくと見ています(主張)。
AIで、求人と人を結びつける作業は速くなっています。大手のサービスも、スカウト文やレジュメの添削、キャリア相談にAIを入れ始めました。一方で、別の業界への転職のように、価値観に向き合って背中を押す仕事は人にしかできないと言われます(主張)。作業はAIに、決断の後押しは人に、と分かれていきそうです。
ハローワークの有効求人倍率は1.18倍(2026年8月)と下がっていますが、民間の転職サービスの求人倍率は2.86倍と上がっています。転職市場では、企業の採用意欲はまだ強い状態です。
「なぜ今、人材業界なのですか?」と聞かれたら
社会の変化と、自分の経験をつなげます。
人手が足りない会社が増え、転職したい人も1,000万人を超えました。
私自身も営業として転職を考えたとき、自分に合う会社を一人で見極める難しさを感じました。
人が足りない企業と、迷っている人の間に立って、双方にとって良い決断を後押しする仕事に、これからさらに価値があると考えています。
ポイント数字を1つ入れて、自分の体験につなげると、「調べてきた人」だと伝わります。
まとめ
- 紹介会社の手数料は約9,835億円(令和6年度)。4年で約1.9倍に
- 伸びている理由は、人手不足・転職の当たり前化(転職したい人1,023万人)・採用の難しさ
- 人材業界自身も人が足りない(人材サービスの転職求人倍率10.87倍)
- これからは、作業はAIに、決断の後押しは人に分かれていく見方が多い