面接と選考
技術の質問・課題・AIの使い方の説明

「何を使ったか」より、
なぜそれを選んだか。
エンジニアの選考では、ふつうの面接に加えて、技術の課題やコーディングのテストがあることが多くあります。
最近は、AIを使ってよい課題も増え、AIをどう使ったかを説明させる会社も出てきました。
選考の流れと、よく聞かれることへの答え方を見ていきましょう。
- エンジニアの選考の流れ
- よく聞かれることと答え方
- AI時代の課題と面接
Q1選考は、どんな流れ?

LINEヤフーは、書類→課題・適性検査→複数回の面接→内定で、応募から内定まで1か月〜1か月半です。SmartHRはリファレンスチェック(前の職場の人に働きぶりを聞く確認)を必須にしています。メルカリやfreeeも、選考の途中でリファレンスチェックをすることがあります(各社の採用ページ)。
技術の試験の形は会社ごとに違います。自宅で解く課題(ゆめみ、LayerX)、テストのサービスを使ったコーディング、設計の課題をもとにした話し合い、作ったものの説明、1日だけ一緒に働いてみる「トライアル入社」(LayerX)などがあります。
カジュアル面談は「選考ではない」とはっきり書く会社が多くあります(SmartHRなど)。ただ、印象が次の選考に伝わることもあるので、質問を用意して臨みましょう。
Q2よく聞かれることは?

経験者は、技術の選び方の理由をよく聞かれます。LayerXは、提出された課題をもとに「なぜその解き方か」を問って理解を確かめます。「何を使ったか」より、ほかの案と比べて何を選び、何を捨てたかを話せるようにしましょう。
障害や失敗の話は、原因→その場の対応→二度と起こさないための対策まで話します。未経験の人は、作品を見せながら「なぜその作りにしたか」「どこで苦労し、どう乗り越えたか」を深く聞かれる前提で準備しましょう。

Q3実績は、どう話す?
話す順番は、結論→状況→自分の行動→結果(数字)です。メルカリは、過去の経験を「状況・課題・行動・結果」の形で深く聞き、結果はできるだけ数字で話すよう求めています。
「これまでで一番の成果を教えてください」と聞かれたら
結論→状況→行動→結果の順に、技術の選び方の理由を添えて話します。
いまの経歴に近いものを開いてください
自社開発・Web系の経験者
予約サービスの表示を速くした件です。
ページを開くのに平均2秒かかり、途中で離れる人が多いことが課題でした。
原因を調べると、同じデータを何度も読み込んでいたので、よく使うデータを一時的にためておく仕組みに変えました。
データベースの作りを変える案もありましたが、影響が大きく時間もかかるため見送りました。
結果、表示は1秒になり、予約の完了率も上がりました。
SES・SIerの経験者
金融機関のシステムの改修で、テストの時間を半分にした件です。
毎回の改修で手作業のテストに3日かかり、リリースが遅れていました。
テストを自動にする道具を提案し、お客様と自社の上司の了解を取って、よく使う100の確認項目を自動にしました。
手作業は1.5日に減り、確認の漏れによる不具合もなくなりました。
未経験(作品で話す)
独学で作った家計簿のアプリで、入力の手間を減らした点です。
最初は毎回すべての項目を入力する作りで、自分でも続きませんでした。
よく使う支出を一覧から選べるようにし、前回の入力を自動で表示するように変えました。
入力にかかる時間は約半分になり、3か月続けて使えています。
作り方を決めた理由は、GitHubに書き残しています。
ポイント数字は作成例です。技術の名前を並べるより、なぜその方法を選んだかを一言添えると、考える力が伝わります。
まとめ
- 選考は、書類→課題・テスト→面接2〜4回→リファレンスチェックが多い
- 経験者は、技術の選び方の理由、障害への対応、チームでの開発を聞かれる
- 未経験者は、作品の工夫と学び方を深く聞かれる
- AIを使ってよいかは会社しだい。使ったなら、どこに使い、どう確かめたかを説明する