CariBell
中級9本中 7本目約5分

マーケ×エンジニア

両方分かる人が強い場面と、その条件

ルート君

「両方そこそこ」より、
1本の深い専門
+もう片方。

AIでマーケターもエンジニアも要らなくなる、という声がある一方で、マーケも開発も分かる人は強い、とも言われます。

両方が分かる人の市場価値を直接測った統計は、まだありません。でも、求人や仕事の変化には手がかりがあります。

どんな場面で強いのか、どうすれば「どっちつかず」にならないのかを見ていきましょう。

この記事でわかること
  • マーケと開発が交わる職種
  • 両方が分かると強い理由
  • どっちつかずにならない条件

Q1マーケと開発が交わる仕事って?

マーケと開発が交わる職種。グロースエンジニア:利用者や売上を伸ばす施策を、分析から作るところまで受け持つ。マーケティングエンジニア:計測・顧客管理・配信の自動化の仕組みを作る。アナリティクスエンジニア:生のデータを、事業で使いやすい形に直す。データエンジニア:データを集めてためる仕組みを作る。FDE:お客さんの会社でAIを業務に組み込む。

求人には、マーケ側の道具(GA4、タグマネージャー、広告の媒体、A/Bテスト)と、開発・データ側の道具(SQL、BigQuery、Python)が並ぶ例があります。サイバーエージェントの広告事業のデータ職は、SQL・BI・Pythonの実務を必須に、GA4などの計測の実務と広告の媒体の知識を歓迎にしています(求人票)。

マーケと開発が交わる求人の例(2026年10月)
会社・職種年収
ラクスル アナリティクスエンジニア700万〜1,700万円
LINEヤフー アナリティクスエンジニア750万〜1,000万円
ユニオンエタニティ グロースエンジニア600万〜850万円
FLINTERS 広告データのデータエンジニア500万〜700万円
シンクジャム マーケティングエンジニア320万〜700万円

求人票の提示額です。名前が同じ職種でも、年収は会社によって大きく違います。

Q2なぜ、両方が分かると強いの?

1つめの理由は、計測の仕組みに開発の知識が要るようになったことです。広告の成果のデータを、サイトに貼るタグではなくサーバーから直接送る仕組み(MetaのコンバージョンAPIなど)が広がっています。Googleも、広告をプログラムで動かす窓口(API)は、コードを書けてサーバーも自分で管理できる開発者向け、と説明しています。

2つめは、AIがマーケの仕事にも広がっていることです。Indeedの日本の求人では、職種名に「AI」が入る職種が4年で約4倍の305になり、その約8割はエンジニア以外の職種でした(マーケティングは8%)。

あなたマーケの私が開発を学べば、目立てるってことですね。
ルート君
ルート君可能性はあるよ。米国では、マーケターの採用(−36%)もエンジニアの採用(−11%)も減っていて、片方の作業だけをする人は厳しくなっている。掛け合わせが差になりうるんだ。ただし、条件がある。

Q3「どっちつかず」にならないには?

T字型の人材。縦の棒:1本の深い専門(例 データ基盤、広告運用、バックエンド)。横の棒:もう片方を実務で使える(例 マーケの数字が読める、SQLで自分で集計できる)。両方を浅く知っているだけでは、強みになりにくい。

大手の専門職の求人は、片方の深い経験を必須にしています。LINEヤフーのアナリティクスエンジニアはSQLの開発5年以上・BIの道具3年以上、広告配信の開発職は開発の経験と基礎知識が必須で、広告業界の知識は「歓迎」止まりです。

Ubieは、専門性を軸に、課題の発見から改善まで担う「T字型」の人を求めています。「両方そこそこ」ではなく、1本の深い専門+もう片方を実務で使えることが強みになります。

「グロースエンジニア」と名のつく求人は、Greenで41件でした(2026年10月14日)。名前のついた求人はまだ少なく、多くは「データエンジニア」「マーケター」などの求人の中に、もう片方の経験が歓迎として書かれています。

あなたWebマーケからエンジニアに移るなら、どこから入るのがいいですか?
ルート君
ルート君マーケのデータを扱う仕事は、マーケの経験がそのまま生きる入口だよ。ただ、データの職もSQLやPythonの実務を必須にすることが多い。だからまずは、今の仕事の中で自分でデータを取り出して集計する経験を作っておきたいね。
面接ではこう話そう

「マーケと開発、両方の経験をどう生かしますか?」と聞かれたら

軸になる専門を先に言ってから、もう片方をどう使うかを話します。

いまの経歴に近いものを開いてください

Webマーケからエンジニアへ

広告運用を4年続け、毎日の数字から改善を考えることを強みにしてきました。

2年前からSQLを学び、広告と購入のデータを自分でつないで集計する仕組みを作りました。

これからはデータの仕組みを作る側に軸を移し、マーケの人が本当に使えるデータを届けるエンジニアになりたいです。

エンジニアからマーケ寄りへ

バックエンドの開発を5年続けてきました。

担当した予約の機能で、画面の文言を変えただけで予約率が上がったことをきっかけに、利用者の行動の数字に興味を持ちました。

開発の力を軸にしながら、A/Bテストの設計や分析にも関わり、作った機能が売上につながるところまで見届けたいです。

両方を少しずつ経験してきた

マーケと開発の両方を経験してきましたが、一番自信があるのはデータの集計と分析です。

マーケの経験は数字の意味が分かることに、開発の経験は自分でデータを取り出せることに生きています。

まずは分析の専門性を深め、そのうえで両方をつなぐ役割を担いたいです。

ポイント「両方できます」だけでは、どっちつかずに聞こえます。軸になる専門を先に言いましょう。

まとめ

  • グロース・マーケティング・アナリティクス・データのエンジニアなど、マーケと開発が交わる仕事がある
  • 計測や広告の仕組みは開発の知識が前提に。AIはマーケの仕事にも広がっている
  • 大手の求人は片方の深い経験が必須。もう片方は「歓迎」止まり
  • 強いのは「1本の深い専門+もう片方を実務で使える」人

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