CariBell
中級9本中 6本目約5分

AIでエンジニアは要らなくなる?

不要論と、それでも増える仕事

ルート君

AIで減るのは
決まった手順の
仕事。

「AIがコードを書くから、エンジニアは要らなくなる」という声があります。

実際、開発者のほとんどがAIを使うようになりました。一方で、AIで仕事が速くなるかは、研究によって逆の結果も出ています。

減る仕事と、それでも増える仕事を、数字で見ていきましょう。

この記事でわかること
  • AIはどれくらい使われているか
  • 速くなる研究と、遅くなる研究
  • 減る仕事と増える仕事

Q1AIは、どれくらい使われているの?

JetBrainsの調べでは、仕事でAIに作業を任せる道具(AIコーディングエージェント)を週1回以上使う開発者は90%です(2026年)。よく使われる道具は、Claude Code、GitHub Copilot、OpenAI Codex、Cursorなどです。

日本でも、LINEヤフーは2025年7月から全従業員に生成AIの活用を義務づけ、メルカリはエンジニア1人あたりのコードの変更量がAIを使う前の7.6倍になったと発表しました(会社の発信)。

あなたここまで使われていたら、本当にエンジニアは要らなくなりそうです。
ルート君
ルート君そう感じるよね。でも、速くなるかどうかは研究で割れているんだ。

Q2AIで、仕事は速くなるの?

AIで速くなる? 研究は割れている。速くなった:GitHub Copilotの実験で55.8%速く完成(2023年)、実際の仕事での大きな実験で終えた作業が26%多い。遅くなった・質が下がった:熟練者が慣れた大きなプログラムで19%時間がかかった(METR 2025年)、AIが書いたコードの45%が安全の検査に不合格(Veracode 2025年)。

METRの実験では、熟練した開発者が自分の慣れた大きなプログラムで作業したとき、AIありのほうが19%時間がかかりました。本人たちは「20%速くなった」と感じていました。感覚と実際の速さがずれることがある点が大切です。

「コードの何割をAIが書いている」という経営者の発言は、測り方が公開されていません。メルカリの7.6倍もコードの量の話で、成果や質と同じではありません。

Q3何が減って、何が増えるの?

減る仕事と増える仕事。減る:決まった手順のプログラミング(米国の予測でプログラマーは2035年までに−7%)、若手の入口。増える・残る:設計と要件定義、AIが書いたコードの確認と品質の管理、AIを組み込む開発、お客さんの会社でAIを動かす仕事(FDE)。

米国では、AIの影響を受けやすい職業で、22〜25歳の雇用が19%少ないという研究があります(スタンフォード大学、2026年8月改訂)。米国のテック大手の新卒採用は、2019年と比べて約65%減りました(SignalFire)。

一方、同じ調べで、テック大手のエンジニアの採用は2019年比で−11%にとどまり、マーケティング(−36%)やデザイン(−48%)より減り方が小さいのです。米国の労働統計局も、ソフトウェア開発者は2035年までに10%増えると予測しています。

米国の数字を、そのまま日本に当てはめないでください。日本ではエンジニアの求人倍率は上がっています。日本はまだ人手不足のなかで、AIを前提にした働き方に切り替えている段階です。

あなたじゃあ、何を身につければいいんでしょう。
ルート君
ルート君レバテックの調べで、エンジニア本人が強化したいのは要件定義・上流(38.8%)、設計(33.0%)、AIの評価・品質管理(28.7%)で、コーディング力は9.6%だった。AIに任せる部分が増えるほど、何を作るかを決めて、AIの答えを確かめる力が大事になるんだ。

AIを使いこなすにも土台の力が要ります。ファインディの社内の実験では、ベテランは生産性が3〜5割上がった一方、若手は2〜3割下がりました(会社の発信)。

面接ではこう話そう

「AIの影響を、どう考えていますか?」と聞かれたら

AIを使っている事実と、自分の役割の考え方を話します。

いまの経歴に近いものを開いてください

エンジニア経験者

毎日の開発で、テストのコードや決まった形の処理はAIに任せています。

その分、仕様のあいまいな点をお客様に確かめる時間や、AIが書いたコードの安全性を確かめる時間を増やしました。

AIで速くなるのは作る部分で、何を作るかを決めることと、品質に責任を持つことは人の仕事だと考えています。

未経験から

学習の中で、分からないところはAIに聞いていますが、答えをそのまま使わず、公式の説明で確かめるようにしています。

実際、AIの答えが古い書き方だったこともありました。

AIを使うほど、正しいかを見分ける土台の知識が要ると感じているので、基礎を固めることを大切にしています。

Webマーケから

マーケの現場では、広告の配信がAIで自動になり、手作業の調整は減りました。

その代わり、何を計測し、どのデータをAIに渡すかを設計する仕事が増えています。

開発でも同じで、AIに任せる部分を決めて、結果を確かめる力が大切だと考えています。

ポイント「AIは怖くない」でも「AIで全部できる」でもなく、どこに使い、どう確かめているかを具体的に話しましょう。

まとめ

  • 開発者の9割がAIを使う。ただ、速くなるかは研究で割れている
  • 米国では若手の入口が減ったが、エンジニアの採用はマーケやデザインより減り方が小さい
  • 減るのは決まった手順の仕事。増えるのは設計・確認・AIを組み込む仕事
  • AIを使いこなすにも、正しいかを見分ける土台の力が要る

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