AIでエンジニアは要らなくなる?
不要論と、それでも増える仕事

AIで減るのは
決まった手順の
仕事。
「AIがコードを書くから、エンジニアは要らなくなる」という声があります。
実際、開発者のほとんどがAIを使うようになりました。一方で、AIで仕事が速くなるかは、研究によって逆の結果も出ています。
減る仕事と、それでも増える仕事を、数字で見ていきましょう。
- AIはどれくらい使われているか
- 速くなる研究と、遅くなる研究
- 減る仕事と増える仕事
Q1AIは、どれくらい使われているの?
JetBrainsの調べでは、仕事でAIに作業を任せる道具(AIコーディングエージェント)を週1回以上使う開発者は90%です(2026年)。よく使われる道具は、Claude Code、GitHub Copilot、OpenAI Codex、Cursorなどです。
日本でも、LINEヤフーは2025年7月から全従業員に生成AIの活用を義務づけ、メルカリはエンジニア1人あたりのコードの変更量がAIを使う前の7.6倍になったと発表しました(会社の発信)。

Q2AIで、仕事は速くなるの?

METRの実験では、熟練した開発者が自分の慣れた大きなプログラムで作業したとき、AIありのほうが19%時間がかかりました。本人たちは「20%速くなった」と感じていました。感覚と実際の速さがずれることがある点が大切です。
「コードの何割をAIが書いている」という経営者の発言は、測り方が公開されていません。メルカリの7.6倍もコードの量の話で、成果や質と同じではありません。
Q3何が減って、何が増えるの?

米国では、AIの影響を受けやすい職業で、22〜25歳の雇用が19%少ないという研究があります(スタンフォード大学、2026年8月改訂)。米国のテック大手の新卒採用は、2019年と比べて約65%減りました(SignalFire)。
一方、同じ調べで、テック大手のエンジニアの採用は2019年比で−11%にとどまり、マーケティング(−36%)やデザイン(−48%)より減り方が小さいのです。米国の労働統計局も、ソフトウェア開発者は2035年までに10%増えると予測しています。
米国の数字を、そのまま日本に当てはめないでください。日本ではエンジニアの求人倍率は上がっています。日本はまだ人手不足のなかで、AIを前提にした働き方に切り替えている段階です。

AIを使いこなすにも土台の力が要ります。ファインディの社内の実験では、ベテランは生産性が3〜5割上がった一方、若手は2〜3割下がりました(会社の発信)。
「AIの影響を、どう考えていますか?」と聞かれたら
AIを使っている事実と、自分の役割の考え方を話します。
いまの経歴に近いものを開いてください
エンジニア経験者
毎日の開発で、テストのコードや決まった形の処理はAIに任せています。
その分、仕様のあいまいな点をお客様に確かめる時間や、AIが書いたコードの安全性を確かめる時間を増やしました。
AIで速くなるのは作る部分で、何を作るかを決めることと、品質に責任を持つことは人の仕事だと考えています。
未経験から
学習の中で、分からないところはAIに聞いていますが、答えをそのまま使わず、公式の説明で確かめるようにしています。
実際、AIの答えが古い書き方だったこともありました。
AIを使うほど、正しいかを見分ける土台の知識が要ると感じているので、基礎を固めることを大切にしています。
Webマーケから
マーケの現場では、広告の配信がAIで自動になり、手作業の調整は減りました。
その代わり、何を計測し、どのデータをAIに渡すかを設計する仕事が増えています。
開発でも同じで、AIに任せる部分を決めて、結果を確かめる力が大切だと考えています。
ポイント「AIは怖くない」でも「AIで全部できる」でもなく、どこに使い、どう確かめているかを具体的に話しましょう。
まとめ
- 開発者の9割がAIを使う。ただ、速くなるかは研究で割れている
- 米国では若手の入口が減ったが、エンジニアの採用はマーケやデザインより減り方が小さい
- 減るのは決まった手順の仕事。増えるのは設計・確認・AIを組み込む仕事
- AIを使いこなすにも、正しいかを見分ける土台の力が要る