CariBell
初級9本中 2本目約5分

「エンジニア転職は熱い」は本当?

経験者は12倍、未経験は別の話

ルート君

求人倍率12倍は、
経験者の
数字。

ITエンジニアの転職は「かなり熱い」と言われます。

dodaの転職求人倍率で、エンジニア(IT・通信)は2026年8月に12.04倍。全職種でいちばん高い数字です。

ただ、この数字には見落としやすい注意点があります。経験者と未経験者で、見え方がまったく違うのです。

この記事でわかること
  • エンジニアの求人倍率と、その数え方
  • 未経験の人から見た数字
  • 職種ごとの年収

Q1エンジニアの転職は、本当に熱いの?

数字で見るエンジニアの転職。12.04倍:dodaの転職求人倍率 エンジニア(IT・通信)、2026年8月、全職種で最高(全体は2.86倍)。1.48倍:ハローワークの有効求人倍率 情報処理・通信技術者、2026年8月。5.7%:dodaの技術職の求人のうち「職種未経験歓迎」の割合(全職種は22.6%)。

dodaの転職求人倍率で、エンジニア(IT・通信)は12.04倍です(2026年8月)。全体の2.86倍の約4倍で、前の年の同じ月(10.63倍)より上がっています。経験のあるエンジニアにとっては、はっきりした売り手の市場です。

あなた12倍なら、未経験でもすぐ決まりそうですね。
ルート君
ルート君そこが落とし穴なんだ。dodaの倍率は、転職したい人を「いまの仕事」で数えている。だから12.04倍は「いまエンジニアの人1人に、求人が約12件」という意味で、未経験の人は数に入っていないんだよ。

Q2未経験の人から見ると、どうなの?

ハローワークで「情報処理・通信技術者」の仕事を希望する人で見ると、有効求人倍率は1.48倍です(2026年8月)。前の年と比べて、仕事を探す人は5.8%増え、求人は0.9%減りました。

また、dodaの技術職の求人のうち「職種未経験歓迎」は5.7%でした。全職種の22.6%と比べると、約4分の1です(2026年10月14日の検索)。

ハローワークの求人は、IT企業の中途採用のごく一部です。それでも「ITの仕事を希望する人は増えているのに、求人は増えていない」という動きが出ています。

あなた経験者には熱くて、未経験には狭き門なんですね。
ルート君
ルート君そう。dodaも、インフラの仕事では、今は生成AIを使う力より基礎の力と実務の経験が優先される、と書いている。AIの答えが正しいかを見分けるにも、土台の知識が要るからなんだ。

Q3年収は、どれくらい?

エンジニアの職種ごとの平均年収(doda、2025年版)
職種平均年収
プロジェクトマネジャー707万円
セキュリティコンサルタント649万円
データサイエンティスト539万円
セキュリティエンジニア497万円
サーバーエンジニア469万円
Webサービスエンジニア452万円
SE/プログラマ435万円
デバッグ/テスター390万円
運用/監視/保守389万円
ヘルプデスク362万円

dodaに登録した転職希望者の申告の平均です(2024年9月〜2025年8月)。若い人が多い職種ほど低く出ます。

上流ほど高く、入口ほど低い(doda、2025年版)。上流(PM・セキュリティ・データ):500万〜700万円台。作る仕事(開発・サーバー・Web):430万〜490万円台。入口になりやすい仕事(テスト・運用監視・ヘルプデスク):360万〜390万円台。技術系(IT・通信)全体の平均は469万円。

技術系(IT・通信)全体の平均は469万円で、前の年より7万円上がりました。上流のPMやセキュリティは高く、未経験の入口になりやすいテスター、運用・監視、ヘルプデスクは300万円台です。

求人に書かれた提示額で見ると、数字は高めに出ます(求人ボックスの中央値で、データサイエンティスト約769万円、システムエンジニア約494万円)。働いている人の申告と求人の提示額は、混ぜて比べないでください。

米国では逆に、ソフトウェア開発の求人がコロナ前の約8割まで減っています(Indeed、2026年10月)。日本の「熱い」は、世界共通ではありません。

面接ではこう話そう

「なぜ今、エンジニアなのですか?」と聞かれたら

市場の数字と、自分の動機をつなげます。

いまの経歴に近いものを開いてください

未経験(営業など)から

エンジニアの求人は多い一方で、未経験歓迎の求人は限られていると理解しています。

それでも目指すのは、前職の営業でお客様の業務の困りごとを何度も聞き、自分で解決できる力がほしいと感じたからです。

半年前から独学で学び、社内の集計作業を自動化する小さな道具を作りました。

まずは基礎から教わりながら実務の経験を積みたいです。

エンジニア経験者(転職)

エンジニアの求人が多い今だからこそ、条件だけでなく、どんな経験を積めるかで会社を選びたいと考えています。

これまでは決まった仕様を作る仕事が中心でしたが、これからは何を作るかを決める段階から関わりたいです。

御社はエンジニアが企画の段階から入ると伺い、志望しました。

Webマーケから

マーケの現場で、計測やデータの仕組みを自分で作れる人が足りないと感じてきました。

広告の数字を毎日見てきた経験と、独学で身につけたSQLとPythonを生かし、データを集めて使える形にする仕事に就きたいです。

エンジニアとしての土台を固め、マーケにも強いエンジニアを目指します。

ポイント「求人が多いから」だけでは弱い理由です。自分が何を学び、何を作ってきたかを添えましょう。

まとめ

  • dodaの転職求人倍率で、エンジニアは12.04倍で全職種トップ(2026年8月)
  • ただし数えているのは「いまエンジニアの人」。未経験の人の競争率ではない
  • ハローワークでは1.48倍、未経験歓迎の求人は技術職の5.7%
  • 上流の職種ほど年収が高く、入口になりやすい職種は300万円台

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