エンジニアの仕事地図
職種と、SIer・SES・受託・自社開発・社内SEの違い

同じエンジニアでも、
働く会社の形で
毎日が変わる。
エンジニアの仕事は、画面を作る人、裏側の仕組みを作る人、サーバーを守る人、データやAIの専門家などに分かれます。
そしてもう1つ大事なのが、働く会社の形です。SIer、SES、受託開発、自社開発、社内SE。契約もお金の流れも、身につく力も違います。
まずは全体の地図を見ましょう。
- エンジニアの主な職種
- 働く会社の5つの形
- 日本ではIT人材の約7割がIT企業にいる理由
Q1エンジニアには、どんな職種があるの?


経済産業省とIPA(国のIT人材を育てる機関)は、2026年4月に「デジタルスキル標準 ver.2.0」という物差しを公開し、フロントエンド、バックエンド、クラウドエンジニア、データエンジニア、セキュリティなどの役割を整理しています。
ほかに、決まった期間と予算で開発をやりきる責任者のPM(プロジェクトマネージャー)、何を・なぜ作るかを決めるPdM(プロダクトマネージャー)という仕事もあります。
Q2どんな会社で働くの?

| 会社の形 | どこで働くか | 身につきやすい力 |
|---|---|---|
| SIer(元請け) | 自社か、お客さんの会社 | お客さんの要望を仕様にまとめる力、プロジェクトの管理、業界の業務知識 |
| SIer(下請け)・SES | お客さんの会社が多い | 現場しだい。技術の幅が広がることも、運用やテストだけが続くこともある |
| 受託開発 | 自社が多い | いろいろな業界のアプリを作る経験 |
| 自社開発 | 自社。リモートも多い | 同じサービスを長く改善する力、データにもとづく改善 |
| 社内SE | 自社 | 自社の業務知識、外部の会社への発注と管理 |
公的な統計ではなく、一般的な傾向です。同じ形の会社でも、案件や部署で大きく違います。
Q3日本のエンジニアは、どこにいるの?
国の調べでは、日本のIT人材の73.6%がIT企業に所属し、事業会社などIT企業以外は26.4%です(2020年の国勢調査、IPA「DX白書2023」)。米国は逆で、IT企業が35.1%、IT企業以外が64.9%です。

SIer・SES・自社開発は、法律で決まった区分ではありません。1つの会社が、元請けとして受ける仕事と、SESとして人を送る仕事の両方をしていることもあります。
「どんな会社で働きたいですか?」と聞かれたら
会社の形の違いを分かったうえで、理由を話します。
いまの経歴に近いものを開いてください
未経験(営業など)から
まずは、先輩から教わりながら設計からテストまで一通り経験できる会社で、土台を作りたいと考えています。
前職の営業では、お客様の困りごとを聞いて提案してきました。
将来はその経験も生かして、お客様の要望を仕様にまとめる側に回りたいです。
そのために、最初の数年で作る力をしっかり身につけたいです。
SES・SIerから自社開発へ
これまでSESとして3つの現場で開発をしてきました。
いろいろな技術に触れられた一方、リリースした後にサービスがどう使われたかを見られず、改善まで関われないもどかしさがありました。
自社のサービスを長く育て、利用者の数字を見ながら改善できる会社で働きたいと考えています。
Webマーケから
自社のサービスを持つ会社で、マーケのチームと一緒に成果を伸ばすエンジニアになりたいと考えています。
前職では広告を運用していて、計測の設定やデータの集計を自分でコードを書いて直したことが、エンジニアを目指すきっかけになりました。
マーケの数字が分かる強みを生かしたいです。
ポイント「自社開発がいい」だけでなく、なぜその形がいいのかを、自分の経験とつなげて話しましょう。
まとめ
- エンジニアの仕事は、フロントエンド・バックエンド・インフラ・データ・AI・セキュリティ・QA・社内SEなどに分かれる
- 働く会社の形は、SIer・SES・受託開発・自社開発・社内SEの5つ
- 日本のIT人材の73.6%はIT企業にいる。会社がシステムを外に頼む形が中心
- 会社の形で、働く場所も身につく力も変わる