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年収と働き方

入口の提示額、上場会社の平均の落とし穴、残業の数字の読み方

ルート君

年収の数字は、
誰の平均かを
先に見る。

コンサルは年収が高い、とよく言われます。

ただ、転職サイトの平均、求人の提示額、上場会社の平均年収では、数字の意味がまったく違います。

働き方の数字と合わせて、正しい読み方を身につけましょう。

この記事でわかること
  • 職種ごとの平均年収
  • 求人の提示額と、上場会社の平均年収の読み方
  • 前職との比べ方と、残業の数字

Q1年収は、どれくらい?

コンサルの職種ごとの平均年収(doda、2025年版)
職種平均20代30代
業務改革コンサルタント(BPR)738万円555万円862万円
戦略/経営コンサルタント730万円607万円912万円
リスクコンサルタント716万円588万円742万円
会計コンサルタント/財務アドバイザリー640万円513万円726万円
組織/人事コンサルタント605万円490万円684万円
ITコンサルタント601万円496万円649万円

dodaに登録した転職希望者の平均です(2024年9月〜2025年8月)。業種「コンサルティングファーム/シンクタンク」で見ると546万円で、事務や営業などコンサルタント以外の人も入るとみられます。

コンサルの入口の提示額(2026年の求人票)。アクセンチュア 第二新卒:標準年収663万円(賞与・手当を含む理論値)。アビーム 新卒の枠(職務経験2年以下):学部卒622万6,000円。ライズ 未経験者向け:450万〜1,000万円。デロイト・PwC 業界の経験者向け:600万〜2,000万円前後。大手の多くは金額を書かず「経験により決定」。

求人票の提示額では、アクセンチュアの第二新卒が標準年収663万円、アビームの新卒の枠(職務経験2年以下)が学部卒で622万6,000円です。どちらも賞与や残業代を含む理論値です。業界の経験者向けは、デロイトやPwCで600万〜2,000万円前後と幅が広く、経験によって職位が決まります。

職位ごとの年収表を公式に出している会社は、見つかりませんでした。転職の専門家の目安では、マネージャーで1,000万〜1,400万円とされています(口コミをもとにした見方)。

Q2上場会社の平均年収は、そのまま信じていい?

有価証券報告書の平均年間給与は、ベイカレントが約1,331万円(平均31.3歳)、野村総合研究所が約1,333万円(39.7歳)、山田コンサルティンググループが約975万円(38.1歳)などです。

あなた31歳で1,300万円!
ルート君
ルート君ここは落とし穴だよ。ベイカレントの数字は、グループの親会社にあたる持株会社の866人の平均で、グループ6,788人のコンサルタント全体の数字ではないんだ。NRIも、システム部門を含む全社の平均。誰の平均かを見ないと、比べられないよ。

国の賃金統計で「その他の経営・金融・保険専門職業従事者」の年収は約1,134.6万円と計算できますが、経営コンサルタント以外の金融の専門職も入る区分です(厚生労働省 令和7年賃金構造基本統計調査)。

Q3前の仕事より上がるの?

前職の業界の平均年収(doda、20代)。都市銀行 456万円。地方銀行 385万円。生命保険 386万円。広告代理店 387万円。人材サービス 345万円。コンサルの入口の提示額(600万円台など)より低い。ただし物差しが違う(平均と、賞与・残業代を含む理論値)。

20代の平均は、多くの業界でコンサルの入口の提示額より低いです。一方、証券会社の30代(平均719万円)など、前職が高い人は下がることもあります。転職の専門家は「初年度は少し下がっても、1〜2年で前職を上回るのが一般的」と言います。

月給を比べるときは、固定残業代(決まった時間分の残業代を先に月給に含める仕組み)の時間をそろえましょう。デロイトは月50時間分、ベイカレント・船井総研・ライズは月45時間分を月給に含めています。

Q4残業は多いの?

会社の公表値は、ベイカレントが月平均25時間(2026年2月期)、NRIが月5.1時間(2025年度・全社)です。国のデータベースへの各社の登録値は、KPMG・PwC・デロイト・EYで月2.7〜14.9時間でした。一方、社員の口コミを集めたOpenWorkでは、コンサル業界は月36.63時間(2023年1〜3月)です。数え方がそろっていないので、単純には比べられません。

コンサルでは、決めた時間を働いたとみなす裁量労働制が使われることがあります。2024年4月からは、本人の同意が必要になりました。また、年収1,075万円以上の人などが対象の高度プロフェッショナル制度では、利用者1,420人のうち1,263人が「コンサルタントの業務」でした(2026年3月末、厚生労働省)。

面接ではこう話そう

「希望年収はいくらですか?」と聞かれたら

いまの年収は事実で、希望は根拠を添えて話します。

いまの経歴に近いものを開いてください

若手(第二新卒)

現在の年収は420万円です。

御社の第二新卒の標準年収を拝見し、まずはその水準で入社し、成果で上げていきたいと考えています。

金額よりも、最初の数年でどれだけ経験を積めるかを大切にしています。

金融から(30代)

現在の年収は賞与込みで720万円です。

前職の水準を大きく下回らない額を希望しますが、初年度は職位と経験に合わせてご判断いただければと思います。

入社後1〜2年で、成果によって前職を上回ることを目標にしています。

経営企画から

現在は経営企画として、年収800万円です。

固定残業代の時間をそろえて比べたうえで、同じ水準を希望します。

予算や中期経営計画を回してきた経験がどの職位で生かせるかも含めて、ご相談させてください。

ポイント賞与や固定残業代を含むかどうかをそろえて話すと、話が食い違いません。希望だけでなく、入社後に上げていく道筋も添えましょう。

まとめ

  • dodaの平均は、戦略/経営コンサルタント730万円、ITコンサルタント601万円
  • 入口の提示額は、第二新卒で600万円台の例。業界の経験者は600万〜2,000万円と幅が広い
  • 上場会社の平均年収は、誰の平均かを見る(持株会社や全社の平均に注意)
  • 残業の数字は数え方がそろっていない。月給は固定残業代の時間をそろえて比べる

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