転職の入口
若手の枠と業界経験の枠、年齢と前職の生かし方

入口は2つ。
若さで入るか、
業界の経験で入るか。
コンサルへの転職の入口は、大きく2つあります。
社会人経験が浅い人を伸びしろで採る若手の入口と、前の業界の知識を生かす入口です。
どちらが自分に合うのかを見ていきましょう。
- 若手の入口(ポテンシャル採用)の条件
- 業界の経験を生かす入口(インダストリー採用)
- 年齢の目安と、前職別の転職例
Q1若手の入口は、どんな条件?

経験より、考える力や伸びしろを見て採る入口をポテンシャル採用と呼びます。若手の入口は、年齢ではなく「社会人になって何年か」で区切る会社が多いのが特徴です。
求人で年齢を区切ることは、法律で原則禁止されています。例外は、経験を問わず新卒と同じ扱いで長く育てる場合などで、「35歳未満」が目安とされています(厚生労働省)。アクセンチュアの「キャリアチェンジ採用」(35歳未満・経験不問・新入社員と一緒に研修)は、この例外に沿った形です。

Q2業界の経験を生かす入口とは?
もう1つは、銀行・保険・製造など「業界の中身を知っている人」を、その業界を担当するチームに採る入口です。インダストリー採用と呼ばれます。求人の名前に業界名が入り、その業界での実務経験を必須にする形が多いです。

これらの求人の多くは「コンサル未経験可」と書きつつ、業界での経験を求めています。コンサルの経験がなくても、前の業界の経験が評価される入口です。
例外もあります。ドリームインキュベータは、業界や機能で職種を分けないと、採用ページに書いています。
Q3年齢と、前職からの転職例は?
転職の専門家は「30代前半までが未経験から入りやすい時期で、35歳が境目」と言います。ある転職支援会社は、30代の内定者のうち未経験の人が77.6%だったとしています(自社の集計)。
会社が公開している転職例には、銀行員から船井総研の財務コンサルタントへ(銀行時代の財務の知識と交渉の経験が生きた)、化粧品メーカーの営業からKPMGへ(現場の感覚が提案の武器になった)、航空会社からアクセンチュアの第二新卒へ、などがあります。
会社が公開する転職例は、うまくいった人だけです。ITエンジニア(SIer)出身の例が多く、人材業界出身の公式の事例は、今回は見つかりませんでした。
「あなたの経験は、コンサルでどう生きますか?」と聞かれたら
前職の経験を、コンサルの仕事の言葉に言い換えます。
いまの経歴に近いものを開いてください
営業から
法人営業で、お客様の困りごとを聞き出し、解決策を提案してきました。
これはコンサルでいう、課題の聞き取りと提案にあたると考えています。
昨年は担当30社のうち8社で、発注の流れを一緒に見直し、取引額を前の年の120%にしました。
計画を立て、実行し、数字で振り返って直す進め方は、コンサルの現場でも生かせると考えています。
金融から
銀行で3年間、中小企業の融資と法人営業を担当しました。
決算書を読んで貸せるかを判断し、資金繰りの相談にも乗ってきました。
財務の数字から会社の課題を見つける力は、金融業界を担当するチームでも、事業再生やM&Aの領域でも生かせると考えています。
人材から
人材紹介で、企業の採用の要件を一緒に決め、選考の進め方を改善してきました。
人事の担当者と課題を整理し、仮説を立てて試す経験は、人事・組織のコンサルで生きると考えています。
採用だけでなく、評価や育成の仕組みまで関わりたいです。
マーケから
広告代理店で4年間、通販会社の広告の計画とデジタル広告の運用を担当しました。
目標の数字を決め、施策を試し、結果から次の手を考える流れを、毎月回してきました。
マーケや営業の改革を支えるコンサルで、仮説と検証を回す経験を生かしたいです。
SE・ITから
SIerで5年間、金融機関のシステムの要件定義からテスト、運用までを担当しました。
お客様の業務を聞いてシステムの形にする経験は、ITのコンサルでの業務の整理と構想づくりに生かせます。
今後は作る側ではなく、何を作るべきかを決める側に立ちたいです。
ポイント経験をそのまま話すのではなく、「コンサルの仕事でいうと何にあたるか」に言い換えて、数字で裏付けましょう。
まとめ
- 若手の入口は「社会人何年目か」で区切る会社が多い(5年未満、3年未満など)
- 業界の経験を生かす入口は、その業界での実務経験を必須にすることが多い
- 「35歳が境目」は転職の専門家の見方
- 公式の転職例はうまくいった人だけで、IT出身の例が多い