コンサルの市場と求人
年10%近く伸びる市場、求人倍率9.90倍の中身

求人は多い。
でも「未経験可」は
業界の経験ありのこと。
コンサル業界は、ここ数年ずっと伸びています。
国内の市場は年10%近く伸び、転職の求人倍率は9.90倍。数字だけ見ると、誰でも入れそうに見えます。
どこが伸びていて、どんな人が求められているのかを見ていきましょう。
- 国内のコンサル市場の大きさと伸び
- 伸びている5つの領域
- 求人倍率と「未経験可」の読み方
Q1市場は、どれくらい大きいの?

調査会社IDC Japanによると、国内のビジネスコンサル市場は2025年に8,822億円でした。2030年には約1兆4,064億円になると予測されています(年平均9.8%の伸び)。ITのコンサルを足すと、2025年で約1兆4,554億円です。
IDCは、伸びを止めている一番の理由を「実際に案件をこなす人の不足」としています。人が足りないため、案件の単価が人数の伸びを上回って上がっている、とも分析しています。
Q2どこが伸びているの?

AIでは、国内企業の5割以上が2025年末までに生成AIを実際に使い始めた一方、6割は試しの段階で期待した効果を出せていません(IDC、2026年3月)。自治体では、システムを国の標準の形に移す期限に、全体の29.1%が間に合わず、支援が続いています(デジタル庁)。
ほかに、組織の変革や業務の改善、過去最多が続くM&Aと、倒産の増加に伴う事業再生、2027年3月期から段階的に義務になるサステナビリティの情報開示が、伸びている領域として挙げられます。

Q3求人は、どれくらいあるの?
dodaの転職求人倍率で、業種「コンサルティング」は9.90倍、職種「専門職(コンサル・金融)」は6.63倍でした(2026年8月)。1年前はそれぞれ7.79倍、6.00倍で、どちらも上がっています。全体は2.86倍です。
求人倍率は「転職したい人1人に、求人がいくつあるか」の目安です。dodaの倍率は転職サイトの登録データによるもの(会社の発信)で、毎年12月に高くなる傾向があります。
求人票の「コンサル未経験可」は、「何の経験もなくてよい」という意味ではないことが多いです。デロイトの銀行向けの求人は、メガバンクでの法人営業などの経験を必須にしています。「コンサルの経験はなくてよいが、前の業界の経験を使う」入口と読みましょう。

「なぜ今、コンサルなのですか?」と聞かれたら
市場の動きと、自分のきっかけをつなげます。
いまの経歴に近いものを開いてください
営業から
企業がAIや業務の改革に取り組む中で、計画を立てても現場で止まってしまうという話を、営業としてお客様から何度も聞いてきました。
コンサルの市場は、人が足りないほど伸びていると知りました。
提案するだけでなく、変える現場を一緒に動かす側に回りたいと考えています。
人材から
人材紹介の仕事で多くの企業の採用を手伝ってきましたが、採用だけでは解決しない組織の課題に何度も出会いました。
組織の変革を支えるコンサルの需要が伸びていると知り、採用の手前にある人事の仕組みや組織づくりから関わりたいと考えています。
マーケから
広告の運用で売上を伸ばすお手伝いをしてきましたが、成果を左右するのは広告の外にある、商品や営業の仕組みだと感じる場面が増えました。
企業のAIやデータの活用を支える仕事が伸びている今、数字を見て改善してきた経験を、会社全体の変革に生かしたいです。
ポイント「伸びている業界だから」だけでは弱い理由です。伸びている領域のうち、どこに自分の経験が生きるかを1つ挙げましょう。
まとめ
- 国内のビジネスコンサル市場は2025年に8,822億円。2030年に約1.4兆円の予測(IDC)
- 伸びているのは、AIの導入、自治体のシステム、組織の変革、M&A・事業再生、サステナビリティ
- コンサルの求人倍率は9.90倍(doda、2026年8月)
- 「コンサル未経験可」の多くは、前の業界の実務経験が必要