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コンサル業界の地図

戦略・総合・IT・FAS・シンクタンクの違いと、お金のもらい方

ルート君

同じコンサルでも、
何を売るかで
仕事が変わる。

コンサルは、会社の困りごとを外から手伝う仕事です。

ただ、社長と方針を考える会社もあれば、システムの導入や運用を長く預かる会社もあります。

まずは、会社の種類とお金のもらい方の地図を見ましょう。

この記事でわかること
  • コンサル会社の6つの種類
  • 総合系・IT系の売上の中身
  • 人月と稼働率で決まるもうけ

Q1コンサル会社には、どんな種類があるの?

あなたコンサルって、社長に戦略を提案する仕事だと思っていました。
ルート君
ルート君それは戦略系と呼ばれる会社の仕事だね。実際は、仕事の流れの見直し、システムの導入、M&Aのときの財務の調査まで、ずいぶん幅が広いんだ。
コンサル会社の6つの種類。戦略系(マッキンゼー、BCG、ベインなど):社長・役員と「何をするか」を決める。総合系(アクセンチュア、Big4など):戦略からシステムの導入・運用まで。IT系(野村総合研究所、アビームなど):システムの企画・導入・運用。FAS:M&Aの財務の調査、会社の値段の計算、事業再生。ブティック:特定の業界やテーマに絞った会社。シンクタンク系(三菱総合研究所、日本総合研究所など):国や自治体の調査研究と、民間のコンサル。

この分け方は国が決めたものではなく、転職の専門家やメディアが使う整理です。国の産業分類にあるのは「経営コンサルタント業」だけです(総務省 日本標準産業分類)。

Big4(ビッグフォー)は、世界の4大会計事務所グループ(デロイト、PwC、EY、KPMG)のことです。日本ではそれぞれ、監査法人とは別にコンサル会社を持っています。

種類ごとの違い(一般的な傾向)
種類誰に何を売るか案件の形
戦略系社長・役員に、全社や事業の方針少人数・数か月が多い
総合系戦略からシステムの導入・運用まで大人数・長期が多いと言われる
IT系システムの企画・導入・運用開発・運用は数年単位が多い
FASM&Aの財務の調査、会社の値段の計算、事業再生M&A1件ごとが多いと言われる
シンクタンク系官公庁の調査研究と、民間のコンサル官公庁は年度単位が多い

公的な数字ではなく、一般的な傾向です。戦略系の案件は3〜5人・3〜6か月前後という解説もあります(転職の専門家の見方)。

Q2総合系・IT系は、何でもうけているの?

アクセンチュアの2026年8月期の売上は742億ドル。そのうちコンサルティングが368.8億ドル、システムや業務を長く預かる運用受託が373.0億ドルで、ほぼ半々です(決算発表、会社の発信)。

野村総合研究所(NRI)は、2026年3月期の売上8,147億円のうち、コンサルティング部門が687億円で約8%です。残りの多くは、システムの開発と運用です(決算説明資料)。

あなたコンサル会社なのに、半分はシステムを預かる仕事なんですね。
ルート君
ルート君そう。だから総合系やIT系に入ると、戦略だけでなくシステムや業務の現場に深く関わることが多いんだ。境目もぼやけてきていて、デロイト トーマツは2025年12月に、コンサル・M&Aの財務の助言(FAS)・リスクの3社を1つの会社にまとめたよ。

Q3お金は、どうやってもらうの?

コンサルのもうけの仕組み。見積もり:人月(1人が1か月働く分の値段)×人数×期間。もうけを決めるもの:稼働率(案件に入っている人の割合)×単価。例:ライズ・コンサルティング・グループは稼働率87%、1人1か月あたり約250万円(2026年2月期、有価証券報告書)。

基本は人月(にんげつ)です。コンサルタント1人が1か月働く分の値段を決め、人数と期間をかけて見積もります。契約は、「この期間、このメンバーで支援する」形の準委任が多く、完成品にお金を払う請負、成果に連動する成果報酬、毎月定額の顧問の形もあります(民法に定めのある契約の形)。

もうけを左右するのが稼働率です。上場しているライズ・コンサルティング・グループは、2026年2月期の稼働率を87%、1人1か月あたりの平均単価を約250万円と、有価証券報告書に書いています。

案件に入っていない時間は、そのまま利益を削ります。NRIのコンサル部門は2026年4〜6月期、公共案件の受注が遅れて稼働率が下がり、売上は増えたのに営業利益は8.7%減りました(会社の発信)。

面接ではこう話そう

「コンサル業界をどう理解していますか?」と聞かれたら

種類の違いと、自分が行きたい場所をセットで話します。

いまの経歴に近いものを開いてください

営業から

コンサル会社は、社長と方針を考える戦略系から、業務やシステムの改革を実行まで支える総合系まで、幅があると理解しています。

私は法人営業で、お客様の課題を聞いて提案し、導入した後まで関わってきました。

提案して終わりではなく、実行まで一緒に進める総合系の業務改革の仕事で、その経験を生かしたいと考えています。

金融から

コンサルには、戦略や業務の改革のほかに、M&Aや事業再生の財務を支えるFASのような領域もあると理解しています。

銀行の法人営業として取引先の決算書を読み、資金繰りの相談に乗ってきました。

財務の数字から会社の課題を見つける経験を生かし、まずは金融業界を担当するチームで、銀行の業務改革に関わりたいです。

SE・ITから

総合系やIT系のコンサルは、売上の半分近くをシステムの導入や運用が占めていると知り、技術が分かる人の役割が大きいと感じました。

SIerで要件定義から運用まで経験してきたので、システムを作る側ではなく、何を作るべきかを決める側に回りたいと考えています。

ポイント「コンサルなら何でも」ではなく、どの種類の会社の、どんな仕事に行きたいかを1つに絞って話しましょう。

まとめ

  • 戦略・総合・IT・FAS・ブティック・シンクタンクの分け方は、国の定義ではなく一般的な整理
  • 総合系・IT系は、システムの導入や運用を長く預かる仕事が大きい(アクセンチュアは約半分)
  • お金のもらい方の基本は、人月(1人1か月の値段)×人数×期間
  • もうけは稼働率と単価で決まる。案件に入っていない時間は利益を削る

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