M&Aとは何か
合併・買収は「成長の時間を買う」戦略

M&Aは、
会社の「時間」を
お金で買う方法。
M&Aは「合併」と「買収」のことです。会社と会社がひとつになったり、ある会社が別の会社を買ったりします。
ニュースでは大企業の話が目立ちますが、M&A仲介の仕事で向き合うのは、ほとんどが中小企業の社長です。
まずは、なぜ会社を売ったり買ったりするのかを押さえましょう。
- 「合併」と「買収」の違い
- 会社がM&Aで「時間を買う」とはどういうことか
- 中小企業のM&Aで、売る側と買う側がそれぞれ得るもの
Q1そもそもM&Aって何?

M&Aは英語の Mergers and Acquisitions の頭文字で、合併と買収のことです。

中小企業のM&Aでいちばん多いのは、買い手が売り手の会社の株を買い取る形です。会社はそのまま残り、社員も働き続けます。変わるのは「持ち主」です。
Q2なぜ、わざわざ会社を買うの?
会社を買う一番の理由は、時間を買えることです。
新しい事業を自分で一から作ると、人を集めて、技術を育てて、お客さんを増やして…と何年もかかります。すでにうまくいっている会社を買えば、その日から事業が手に入ります。

有名な例が、ソフトバンクグループによるArmの買収です。これから伸びる技術を、自分で開発するのではなく、会社ごと手に入れました。
身近な例では、丸亀製麺のトリドールが2017年に、ラーメン店「ずんどう屋」を運営する会社の株の8割を取得しています。ラーメン店を一から育てる代わりに、人気店を仲間にしたのです。
Q3中小企業のM&Aでは、誰が何を得るの?


売り手の中心は、中小企業のオーナー社長です。後継ぎがいない、あるいはもっと大きな会社の力を借りて伸ばしたい、という理由で売却を考えます。
買い手は、事業を広げたい会社です。買ったあとも社名や社員を大事にして、一緒に成長させることが多くあります。
後継ぎがいない会社がどれくらいあるのかは、レッスン「事業承継問題」で数字と一緒に扱います。
「M&Aとは何か、簡単に説明してください」と聞かれたら
20秒でこう答えられれば十分です。
M&Aは会社の合併と買収のことで、買い手にとっては、事業を一から育てる時間を買う成長戦略です。
中小企業では、後継ぎがいない社長が、会社と社員を残すために信頼できる会社に託す手段にもなっています。
私は、売り手と買い手の両方の役に立てる仕事だと考えています。
ポイント大企業の例(Arm)だけで終わらせず、「中小企業の社長にとっての意味」まで言えると、仲介会社の面接では評価されやすいです。
まとめ
- M&A=会社の合併と買収。中小企業では「株を買う」形がほとんど
- 買い手にとっては、事業を育てる「時間を買う」成長戦略
- 売り手の中心は中小企業のオーナー社長。後継ぎがいない悩みの解決にもなる