業界のルールと最近の動き
許可・手数料・お祝い金の禁止・AI

人材紹介は、
国の許可がないと
できない仕事。
人材紹介は、職業安定法という法律で決まりが作られている仕事です。
この数年で、お祝い金の禁止や手数料率の公開など、ルールが次々に整えられてきました。
面接で「業界の課題は?」と聞かれたときに答えられるよう、流れを押さえましょう。
- 許可のしくみと手数料のルール
- 最近のルールの変化
- 医療・介護の手数料の問題とAIの動き
Q1人材紹介には、どんなルールがあるの?

お金をもらって人材紹介をするには、厚生労働大臣の許可が必要です。純資産や預金の条件があり、責任者を決めて講習を受けます。許可は最初が3年、更新すると5年です。
手数料には、法律で上限が決まっている方法と、国に届け出た手数料表で取る方法があります。手数料の99%以上は届出制で、年収の30〜35%などの料率はここで決まっています。
Q2最近、どんなルールが加わったの?

2018年から、紹介会社は就職した人の数、6か月以内に辞めた人の数、手数料などを国のサイトで公開しています。紹介して就職した人に、2年間は転職をすすめてはいけない決まりもできました。
2021年には、「転職したらお祝い金」のように、お金で登録をすすめることが禁止されました。2025年1月からは、これが許可の条件にも加わりました。2025年4月からは、多く紹介している職種の平均の手数料率の公開も義務になっています。

Q3業界の課題は、何があるの?
いちばん大きいのは、医療・介護の手数料の問題です。1件あたりの平均の手数料は、医師107.8万円、看護72.5万円、介護59.7万円(令和6年度)。一方で6か月以内に辞めた人の割合は介護で19.9%でした(令和5年度)。2026年3月には、日本医師会などが手数料の上限を決めるよう国に求めています。
国は、ルールを守る会社を認める制度(適正な事業者の認定)を作り、すぐ辞めたときの返金を条件にしています。調べた事業所の約6割で違反が見つかったこともあり、業界への信頼を取り戻すことが課題です。
AIの動きも進んでいます。ビズリーチはスカウト文の作成、レジュメの添削、キャリアの相談にAIを入れました。医療・介護の大手のエス・エム・エスは、紹介をAIとデータで進める方針を出しています(2026年4月)。
求職者とお金のやり取りで問題が起きないよう、ルールは今も見直しが続いています。面接の前に、最近のニュースを確かめておきましょう。
「人材紹介業界の課題は何だと思いますか?」と聞かれたら
課題と、自分ならどうするかをセットで話します。
一番の課題は、信頼だと思います。
手数料が高い分、すぐ辞めてしまう紹介が続けば、医療や介護の現場のように、上限を求める声が強まります。
私は、求職者が入社した後に活躍できるかまで考えて紹介し、企業にも求職者にも長く頼られるアドバイザーになりたいと考えています。
ポイント批判で終わらず、「だから自分はこうする」で締めると、誠実さが伝わります。
まとめ
- 人材紹介は国の許可が必要(最初3年・更新後5年)。手数料は企業から、99%以上は届出制
- 2018年に実績の公開、2021年にお祝い金の禁止、2025年に手数料率の公開
- 医療・介護では手数料の高さとすぐ辞める問題があり、上限を求める声がある
- AIの活用が進む。業界の課題は信頼