フリーランスの方へ③ 面接での話し方
戻る理由・独立経験・「また独立しない?」

「また独立しない?」に
答えられる人から
内定が出る。
企業は、フリーランス経験のある人を歓迎しています。一緒に働いたフリーランスに正社員を打診・検討したことのある企業は44.3%でした(2025年10月)。
一方で、元フリーランスの面接で決まって聞かれる質問があります。
企業が心配していることを知り、答えを準備しておきましょう。
- 企業が心配していることと、評価していること
- 「なぜ戻るのか」を話す5つの順番
- 独立経験の伝え方と、「また独立しませんか?」への答え方
Q1企業は、元フリーランスの何を心配しているの?

いちばん多いのは「すぐまた独立しないか」という心配です。ほかに、言われたことだけをこなす人にならないか、チームのルールに合わせられるか、社会保険などの差を考えずに高い年収を求めていないか、も見られます。
反対に、評価されるのは、自分で仕事を取って最後まで責任を持った力、お客さんと話して値段を交渉した経験、いろいろな現場を見てきた経験です。実際に正社員に迎えられた人の特長は、専門性・スキル(55.0%)、周りと積極的に話す(48.3%)、会社の文化やチームを理解する(45.0%)でした(企業調査、2025年10月)。

Q2「なぜ戻るのか」は、どう話せばいい?

話す順番は、独立した理由 → フリーランスで得たもの → 一人では届かなかったこと → 御社でそれができる理由 → 入社して3年後の姿です。
「収入が不安定だった」「一人がさみしかった」「会社が合わなくて独立した」は、本音でも最初に言わないこと。逃げた話ではなく、次に進む話にします。
Q3独立していた経験は、どう伝える?
フリーランスの期間は、空白ではなく職歴です。職務経歴書には、屋号・期間・仕事の内容・取引先の業種と数・実績を書きます。取引先の名前は、守秘義務を確かめてから、業種や規模で書きましょう。
| 項目 | 書き方の例 |
|---|---|
| 期間と形 | 2022年4月〜 個人事業主(屋号:○○) |
| 取引先 | 通販・SaaSなど12社(1年以上の継続が9社) |
| 担当した範囲 | SEOの戦略づくりから記事制作、Web広告の運用まで |
| 実績 | 自然検索からの流入を1年で2.3倍、広告の獲得単価を30%下げた |
数字は書き方の例です。開業届・確定申告・契約書・請求書が、実績の裏付けになります。
実績は「課題 → やったこと → 結果」の順で、数字を入れて話します。案件ごとに、全体の中で自分が何を担当したかを説明できるようにしておきましょう。
Q4「また独立しませんか?」と聞かれたら?
答えは3つでできています。① 戻る理由を具体的に(一人では得られない経験は何か)、② それを得るのに必要な年数と、担いたい役割、③ 独立して分かった「会社がしてくれていたこと」です。
「条件が合えば、また独立するかもしれません」は、すぐ辞める人だと受け取られます。正直さは大切ですが、この会社でやりたいことと年数をはっきり言いましょう。
「また独立しませんか?」と聞かれたら
否定だけで終わらせず、ここでやりたいことと年数を話します。
今は考えていません。
独立してみて、営業や経理、学ぶ機会まで、会社が支えてくれていたことの大きさを実感しました。
御社では、チームで事業の成果に責任を持つ経験を、まず3年でしっかり積みたいと考えています。
その先は、メンバーを育てる立場も目指したいです。
ポイント「絶対にしません」だけだと、軽く聞こえます。理由と年数、担いたい役割をセットで話しましょう。
まとめ
- 企業がいちばん心配するのは「すぐまた独立しないか」。チームで動けるか、年収の期待も見られる
- 評価されるのは、自分で仕事を取り最後まで責任を持った力と、数字で示せる成果
- 戻る理由は「独立の理由→得たもの→一人では届かなかったこと→御社でできる理由→3年後」の順に
- フリーランス期間は職歴として、取引先の数・担当範囲・実績を数字で書く